映画

アニメーション映画「音楽」公開初日舞台挨拶のレポートをまとめました

音楽舞台挨拶00

2020年1月11日公開に公開された全編手書きの自主制作アニメーション映画「音楽」

1月にしていきなり年間ベスト級の作品でした。

日本の映画史、アニメ史に残る大傑作であるこの「音楽」ですが、運良く公開初日の舞台挨拶付きの回で見ることができました。

この記事ではその舞台挨拶の様子を簡単にレポートとしてまとめてみたいと思います。

ちなみに「音楽」を見た私の感想は以下にまとめています。

それでは行ってみましょう!!!

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アニメーション映画「音楽」初日舞台挨拶のレポ

音楽舞台02

アニメーション映画「音楽」は2020年1月11日の公開初日に新宿武蔵野館で舞台挨拶がありました。

この日舞台挨拶は1回目の上映後と2回目の上映前の2回行われました。

わたしが見たのは2回目の上映前の挨拶でした。

その時点で4回目の上映までのチケットは完売している状態でした。

舞台挨拶開始前

音楽舞台03

劇場には舞台挨拶が始まる15分ほど前に到着しました。

すると1回目の舞台挨拶が終わった後だけにお客さんだけでなく映画の関係者とみられる人が大勢ロビーにいました。

その中で立ちながらお客さんのパンフレットに黙々とサインをしている岩井澤監督。

事前にツイッターでこの日は岩井澤監督は終日劇場にいらっしゃるとのアナウンスがあったため、私もあとでサインをもらうためにパンフレットを購入しました。

ちなみにこのパンフレット、全100ページもあり最早パンフレットというかガイドブックです。

音楽06

中身も文字が多く読み応えバツグンです。

パンフレットを読むに「音楽」は制作の裏話だけでも一本のドキュメンタリー映画が撮れてしまいそうなほどの内容でした。

このパンフレットは読んだ後、確実に映画の見え方が変わってくると思うので購入することを強くオススメします。

パンフレットを購入し着席。すぐに舞台挨拶が始まりました。

この日、登壇されたのは

  • 岩井澤健治監督
  • 原作者である大橋裕之さん
  • 太田役の前野朋哉さん
  • 朝倉役の芹澤興人さん
  • 亜矢役の駒井蓮さん
  • 森田役の平岩紙さん

の6名でした。

舞台挨拶は20分間で登壇者のかたが一言ずつ挨拶されたあと、司会の方から一人ずつ質問をしていく形で話を引き出していくスタイルでした。

残念ながら観客からの質疑応答の時間はありませんでした。

 

以下、質問と回答を書いていきますが、聴きながらメモを取ったものから思い出しながら書いているのでかなり意訳になっているという事をあらかじめご了承ください。

 

舞台挨拶での質問と回答

音楽舞台04

前野朋哉さん

質問:声優のオファーが原作者の大橋さんから直接あったそうですが?

回答:オファーが来たのは2019年の初め。大橋さんからLINEオファーが来た時は手が震えて何度もLINEのメッセージを見直した。

「音楽」のプロジェクトの存在は声優のオファーが来る前から知っており原作のファンでもあるので完成したら一人の観客として見にいくつもりだった。

アフレコを行うにあたって特に準備はしなかった。自然と太田の声になっていった。

台本読みの時に研二役の坂本慎太郎さんの声のトーンが低かったので太田の声は少し高めになるように意識した。

芹澤興人さん

質問:声優初挑戦だったが感想は?また、作品に対する感想は?

回答:声優は難しい。普段の演技とは全く違うからとにかく難しかった。(周りの役者さんたちが大きくうなずく。)

この作品は見ている間ずっと気持ちいい。関係者試写で初めて見た時に大傑作だと思った。

作品に携わったから言っているのではなく関係していなくてもそう思っている。

駒井蓮さん

質問:駒井さんが演じた亜矢はスケバンという役だったがどういう気持ちでアフレコに臨んだのか

回答:原作を読んでどんな声をしているんだろう、とずっと考えた。

スケバンっぽい声にした方がいいのか悩んでいたが監督から「できるかぎり可愛い声で」と言われてからやりやすくなった。

平岩紙さん

質問:平岩さんが演じた森田は男の子だが、男性を演じるというのはどういう感覚だったか

回答:男を演じることに憧れていたので嬉しかった。

ネタバレになるので細かくは言えないが劇中にある「古美術です」というセリフがとても難しかった。

どの場面かは見て探してもらいたい。

これは劇中クライマックスのフェスの場面で森田率いるフォーウグループ「古美術」が観客に挨拶する時のセリフで、劇中でこの場面が出た時にはみんなが「ここか。笑」と気づき笑いが起きていました。

大橋裕之さん

質問:完成した作品についての感想。また岡村靖幸さんに直接オファーしたそうだが経緯について教えてもらいたい

回答:原作の漫画はパッと思いつきで描いたもの。映画は原作を簡単に超えてしまっているので映画が本物のように感じるかもしれない。

岡村靖幸さんには直接オファーした。なんとかお願いしたかったのでそれが叶って嬉しい。

岡村さんの役はとても特殊なポジションなので何年も前から会うたびに映画を作っているという話をして完成したら出てもらいたい、と少しずつ匂わせて外堀を囲んで行った。最終的にOKしてもらえてとても嬉しい。

岩井澤健治監督

質問:作品の裏話を教えてもらいたい。

回答:まだ見ていない方たちに対しての舞台挨拶なのでネタバレできないので制作のことについて。

40000枚の絵を描いたが、実はその絵を描く前の段階から大変だった。

まず紙が特殊なものなのでネットで手に入らない。そのため画材屋に行って買ってくる必要があった。さらにその紙には「タップ穴」という穴を開けないといけないので最初はひたすら紙を買ってその紙に穴を開ける作業が続いた。だから絵を描き始める前からかなり大変だった。

質問終了後

質問が終わったあとは撮影タイム。

最近の舞台挨拶で多くなってきた観客が登壇者を撮影する時間でした。撮影した写真と感想をSNSにアップして拡散をお願いしたいとのこと。

舞台挨拶の最後に監督から一言挨拶。

7年かけて自主制作したアニメ映画がどんなものか、見ていただきたい。

舞台挨拶はそこで終わり、そこから予告なしで本編が上映されました。

ちなみにこの舞台挨拶の様子は今作のプロデューサーである松江哲明監督が最後列からデジカメで動画を撮影していました。

別のところで色々とお騒がせの松江さんでしたがこの日は公開できたことがとても嬉しそうでニコニコした表情で撮影されていました。

上映後のロビーでは来た時と同じように岩井澤監督がみなさんパンフレットにサインをもらっていました。

いただいたサインはこちらです。

音楽舞台01

かなり多くの人がサインをもらうために並んでいましたが一人一人かなり丁寧に対応されており監督人柄が垣間見えました。

アニメーション映画「音楽」の初日はこんな様子でした。

おしまい。

 

音楽の原作はこちら

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