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【映画まとめ】銀杏BOYZの峯田和伸が出演している映画オススメ6作品を紹介します

NHKの朝ドラ「ひよっこ」や大河ドラマ「いだてん」で独特な存在感で、お茶の間にもかなり知られるようになった銀杏BOYZの峯田和伸さんですが、俳優歴が意外と長いです。

峯田さんが俳優としてデビューしたのは2003です。

バンドとして活動しながらも既に10本以上の映画に出演しています。

そしてただ出演しているだけでなく、主題歌を担当するなど音楽面で参加しているものが多いです。

そこで、この記事ではそんな峯田和伸さんが出演している映画で主演作を中心にオススメの作品6作品を紹介したいと思います!

それでは行ってみましょう!!

1.アイデン&ティティ

作品名 :アイデン&ティティ

監督  :田口トモロヲ

原作  :みうらじゅん

脚本  :宮藤官九郎

峯田の演じる役:中島(主役)

製作年 :2003

上映時間:118

予告編

あらすじ

バンド・ブームに乗ってメジャー・デビューしたSPEED WAY。

デビュー曲がそこそこヒットし、女性ファンも増えた。しかし、ギタリストの中島は、本当のロックを求めて葛藤する。

そんな時、中島が暮らす高円寺のアパートに、ボブ・ディランのような風貌の、謎めいたハーモニカ吹きが現れた。その姿は中島にしか見えなかった。

やがてバンド・ブームは終息。ある事件をきっかけに、中島は自ら歌うことを決意するが…。

wikipedia アイデン&ティティ項より

作品紹介

アイデン&ティティは記念すべき峯田さんの俳優デビュー作です。

なんと初めての映画出演でいきなり主演に抜擢されました。監督の田口トモロヲさんがゴーイングステディの「若者たち」のPVを見て主役にすることを決めたとのことです。

その田口トモロヲさんもこの作品で映画監督デビューを果たしています。

さらに原作はみうらじゅんさん,そして脚本が宮藤官九郎さんというサブカル界隈では最高のメンバーで製作されているなんとも贅沢な一本です。

この「アイデン&ティティ」はみうらじゅんさんの自伝的漫画が原作です。

バンドブームでほんの一瞬だけ人気があったロックバンドがメジャーとインディーズの間、自分たちがやりたい事と周りが求めている事(売れる曲を出したいレコード会社)のギャップに苦悩する姿が描かれます。

劇中のバンドブームとはいわゆる「イカ天ブーム」というやつでして、テレビ番組「イカすバンド天国」に出演したバンドが次々とブレイクしてブームになったんですね。

みうらじゅんさんも当時「大島渚」というバンドで出演していました。

この映画はバンドをやっている人は必見の作品なのですが、バンドをやっていなくても、自分の好きなこと、やりたいことを仕事にしている人やこれから仕事にしたいと思っている人もかなり感情移入ができると思います。

生活するためには嫌なことでも仕事としてやらないといけないのは当たり前のことですが自分のプライドを捨ててもやらなければいけない事ってあるのか。

大人なら仕事として割り切れ、という気持ちもわかるけどそう簡単には割り切れないものです。仕事をしている人なら一度は考えた事があるであろう普遍的なテーマを扱っているのでかなり多くの人が楽しめると思います。

ちなみに峯田は劇中でアフロですが、当時(ゴーイングステディの後期から)は映画の前からずっとアフロヘアにしていました。

この映画は2003年、ゴーイングステディが解散し銀杏BOYZとしてライブを中心に活動を始めた頃に撮影されています。

そして麻生久美子さんが彼女役で共演していますが、峯田とはその後、様々な作品で共演することになります。役者峯田和伸にとってまさに運命的な出会いです。

2.少年メリケンサック

作品名 :少年メリケンサック

監督  :宮藤官九郎

脚本  :宮藤官九郎

主演  :宮崎あおい

峯田の演じる役:若き日のジミー

製作年 :2009

上映時間:118

予告編

あらすじ

レコード会社の新人発掘担当として働くかんな(宮崎あおい)はある日、ネットで絶賛されているパンクバンド「少年メリケンサック」を偶然発見、スカウトのためにメンバーを訪ねる。

ところが「少年メリケンサック」は25年前に既に解散しており、当時のメンバーは秋夫(佐藤浩市)をはじめ、現在は人生の落伍者の典型のようなオヤジばかり。

一方少年メリケンサックのネット上での人気は高まるばかりでライブツアーも決まってしまう。かんなはダメ人間ばかりのバンドを復活させるべくマネージャーとして奮闘することになる。

wikipedia 少年メリケンサック項より

作品紹介

脚本家の宮藤官九郎さんが監督をした作品でかなり笑える音楽コメディ映画です。そして主役の宮崎あおいさんがとにかく可愛いのでそれだけでも見る価値があります。

この映画はバンド「少年メリケンサック」の現在と過去が交互に描かれますが峯田はボーカルであるジミーの若かりし日の役として登場します。過去のシーンでしか登場しませんが出番はなかなか多いです。

そして「少年メリケンサック」の代表曲「ニューヨークマラソン」映画公開当時にシングルとして発売されましたが、この音源を演奏しているのは銀杏BOYZです。

この曲はPVも作成され峯田がメインで登場します。

見るとわかりますが、まあ酷い曲ですw

しかし、この曲は劇中繰り返し流れるのですが、映画を見終わると不思議とこの曲が大好きになっているんですよね。

劇伴(サントラ)は向井秀徳さんとこれまた豪華です。

そして主題歌を歌っているのはサントラを手がけた向井さんと峯田のユニット(ユニット名:ねらわれた学園)でユーミンの「守ってあげたい」のカバーです。

3.ボーイズ・オン・ザ・ラン

作品名 :ボーイズ・オン・ザ・ラン

監督  :三浦大輔

脚本  :三浦大輔

峯田の演じる役:田西敏行(主役)

製作年 :2010

上映時間:114

予告編

あらすじ

玩具メーカーに勤めるサラリーマン・田西は、実家暮らしで彼女いない歴29年の冴えない男。

同僚のちはるに密かな恋心を抱いているものの、積極的になれず全く相手にされていない。

仕事先で出会ったエリート営業マンの青山の手ほどきで、ちはるとの距離を縮めようとする田西だが……。

作品紹介

峯田にとって2作目の主演作です。

原作は花澤健吾さんの漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」です。

不器用でさえない男が好きな女性のために、がむしゃらにもがくストーリーは銀杏BOYZの世界観そのままです。

私は花澤健吾さんの前作「ルサンチマン」のファンだった事からこの作品も連載開始当初から追いかけていたのですが、初めて読んだ時から「銀杏BOYZと何かやらないかな」と思っていました。

その後、映画公開の2年くらい前2008年頃でしょうか銀杏BOYZがライブで「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という同じ名前の曲を演奏し始めて感動したことを覚えています(峯田も原作のファンで作ったとか)

それからさらに一年ほど経つと映画化が発表されました。

監督は劇団ポツドール主宰の三浦大輔さんです。今作以降、三浦さんと銀杏BOYZは多くの作品で関わっていくことになります。

この「ボーイズ・オン・ザ・ラン」で私が一番おすすめしたいのはDVDの特典映像です。

特典DVDにはメイキング映像が収録されているのですが、これがドキュメント作品として非常に素晴らしい出来になっています。正直、わたしは本編よりも泣きました。

現場ではスケジュールも予算もギリギリの状態で作成されたようで緊張感はとてつもないものになっています。そしてそんな作品作りを通して峯田と三浦監督の信頼関係が築かれていき、クランクアップの場面では見た事がないような映像が収められています。

まず、本編を見て気に入ったなら是非この特典DVDを見ていただきたいです。

4.色即ぜねれいしょん

作品名 :色即ぜねれいしょん

監督  :田口トモロヲ

原作  :みうらじゅん

主演  :渡辺大知(黒猫チェルシー)

峯田の演じる役:ヒゲゴジラ

製作年 :2009

上映時間:114

予告編

あらすじ

京都の仏教系男子高校に通う純は、ボブ・ディランに憧れる平凡な文科系男子。

初恋の女子に告白できずに悶々としていた純はある日、童貞仲間に誘われるがままフリーセックス主義者が集まると噂される島へ行くことに。

そこでオリーブと名乗る美少女に一目ぼれする純だったが……。

作品紹介

峯田の俳優デビュー作である「アイデン&ティティ」の監督、原作コンビの映画の第2弾です。

本作もみうらじゅんさんの自伝的作品が原作です。高校生の頃のお話なので「アイデン&ティティ」よりも昔の時代の話です。

この作品の特徴は主演も含めたメインキャストがミュージシャン(バンドマン)であるということです。

主演は黒猫チェルシーの渡辺大知さん、主役の家庭教師役にくるりの岸田繁さん、そして峯田がメインキャストです。

峯田はメインキャストではありますがここまで紹介してきた作品に比べると出演シーンは短いです。

しかし、作品の中では一番存在感のあるキャラクタを演じています。

劇中では峯田が「旅にでてみよう」という歌を唄う場面もあります。この曲はみうらじゅんさんが作詞、峯田が作曲の曲で、主題歌のCDのカップリングに収録されています。

その主題歌は主演の三浦大知さん、岸田繁さん、峯田の三人が村八分の「どうしようかな」のカバーです。

5.ぼくの名前はズッキーニ

作品名 :ぼくの名前はズッキーニ

監督  :クロード・バラス

原作  :ジル・パリ

峯田の演じる役:ズッキーニ(主役)

製作年 :2016

上映時間:66

予告編

あらすじ

アルコール依存症の母親と2人きりで暮らす9歳の少年ズッキーニ。

ある日、ズッキーニの過失によって母親が死んでしまう。

親切な警察官に保護されて孤児院で暮らすことになった彼は、新たな環境の中で自分の居場所を見つけるべく悪戦苦闘する。

映画.comより

作品紹介

ここまでは実写の映画を紹介してきましたが「ぼくの名前はズッキーニ」は ストップモーションアニメという人形を一コマずつ少しずつ動かしながら写真を撮り、それを連続再生して動画にしたアニメです。

少し動かしては撮影するのでとにかく作るのに時間がかかります。

デイズニーの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」がストップモーションアニメですね。

この作品では峯田は主人公の吹き替えを担当しています。

そして共演は「アイデン&ティティ」でも共演した麻生久美子さんです。

正直言いましてこの映画は大傑作です。

そもそもアカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされていますし、海外の有名レビューサイトrottentomatosでは満足度100%を叩き出しています。

この記事は峯田が出演している作品を取り上げていますが、そういったことを抜きにしても一人でも多くの方に見ていただきたい一本です。

そして本編は66分と短めの作品なので気軽に見ることができますよ

 

6.いちごの唄

作品名 :いちごの唄

監督  :菅原伸太郎

原作  :岡田惠和/峯田和伸

主演  :古舘佑太郎

峯田の演じる役:ラーメン屋の店主

製作年 :2019

上映時間:114

予告編

あらすじ

冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。

それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。

毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。

映画.comより

作品紹介

銀杏BOYZの楽曲を元に脚本家の岡田惠和さんが一本の小説にまとめた作品の映画です。

銀杏BOYZの楽曲を元にしただけあり世界観はそのまんまです。

ボーイズオンザランと同じように不器用な男が好きになった女の子のためにがむしゃらにもがくお話です。

個人的な感想としては銀杏BOYZファンとして見ると80点ですが映画ファンとしてみると30点の出来、というの正直なところでした。

というのも私は先に出版された原作小説の大ファンでして、好きな小説の映画化となるとやはり厳しく見てしまうんですね。

正直、映画版の演出やオリジナルのエピソードなどが自分の好みとは違ったので、私は小説版の方が好きです。

とはいえストーリーはとてもいいので一度見ていただくことをお勧めします。

まとめです

今回は峯田和伸さんの出演しているオススメ映画を6本紹介してみました。

そして出演時間が多い作品を中心に取り上げてみました。

銀杏BOYZファンとしては峯田が役者の仕事をやるということはその間は音楽活動が止まる事を意味するわけなので複雑な気持ちではあります。

ですがなかなか良い映画に出ている事が多いのでなんだかんだで期待してしまうんですよね。

今後もバンドとのバランスを保ちながら役者の仕事も追いかけていきたと思います。

おしまい。