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【映画感想】「インクレディブル・ファミリー」は理想の続編作品としてオススメ!(ネタバレなし)

「インクレディブル・ファミリー」を観てきました。

「インクレディブル・ファミリー」は大傑作「Mr.インクレディブル」の続編となるシリーズ2作目です。

今作はディズニー/ピクサー作品の記念すべき20作目の劇場公開作品です。私はピクサー作品は全作品観ていますが、「Mr.インクレディブル」はその中でもベスト3に入るくらいお気に入りの作品です。

今回はなんと14年ぶりの続編という事で待ちに待った作品なため、期待度が最高レベルに近い状態で劇場に行ってきました。

それでは実際に観てどうだったか始めてみましょう!

インクレディブル・ファミリーの予告編はこちら

スタッフ・キャスト

脚本&監督:ブラッド・バード
製作:ジョン・ウォーカー ニコル・パラディス・グリンドル
製作総指揮:ジョン・ラセター

クレイグ・T・ネルソン/三浦友和(ボブ)
ホリー・ハンター/黒木瞳(ヘレン)
サラ・ヴォーウェル/綾瀬はるか(ヴァイオレット)
ハック・ミルナー(ダッシュ)
サミュエル・L・ジャクソン(フロゾン)
ブラッド・バード(エドナ・モード)
ソフィア・ブッシュ(ヴォイド)

映画.comより

インクレディブル・ファミリーを鑑賞して思った事

 物語は前作のラストシーンの直後から始まる

はじめに書いたとおり今回は14年ぶりの新作なのですが、物語は前作のラストシーン直後から始まります。

実は今回は前作を観たのと同じ映画館で観たんですね。

だからか私は14年前に戻ったような不思議な気持ちになりました。と同時にようやくあの続きが観られるんだ!と普段映画を観る時よりもテンションが高めでした。

映像描写が格段に上がっている

いざ始まるとアクション、アクション、またアクションと怒涛の勢いで展開していくのですが観ているとすぐに違和感を感じました。

なんというか映像が綺麗なんですよ。

いや綺麗なのはピクサーの映画ならどれもそうなんですが、インクレディブルはどうしても前作のクオリティのものしか観たことがないわけで、最新技術の映像で観ると綺麗になりすぎてて違和感を感じてしまうんです。

違和感のせいで描き込まれた映像に注目してしまい肝心のストーリーが頭に入ってこない場面がいくつかあったほどです・・・

奥さんのイラスティガールは今作でも主役級の活躍です

前作では主人公の奥さんであるイラスティガールが本当の主役なのではないかというくらい一番活躍していたのですが、今回も一番活躍していたのは彼女でした。

奥さんが外で働く(ヒーローとして活動する)、一方旦那は家で家事や育児に奮闘するといういかにも現代的な家庭環境が描かれます。

外でバリバリ働いていたため派手に活躍するのはどうしてもイラスティガールになってしまいます。ただ、旦那さんも家で慣れない家事四苦八苦しながら家庭を守る姿に感情移入しちゃいましたね。

前作は観ておいが方がよいのか

個人的な考えですが、観ていなくてもなんとかなると思います。

そりゃできれば観ておいたほうが良いとは思います。

前作直後から話が始まると書きましたが、直接ストーリーが続いているわけではないので本作単体でも十分に楽しめると思います。

ただ、劇中は主要キャラクタの説明はほとんどありません。だから事前にホームページなどでキャラクタの予習はしておいた方が良いかもしれません。

ヴィラン側の動機=監督からのメッセージ?

劇中今作のヴィランが一般市民へのメッセージとして「おまえたちはモニター越しにヒーローの活躍を見て自分が何かを成し遂げた気になっている」という旨のメッセージ(お説教?)が語られます。

今作が公開されるまでの14年の間に映画界ではスーパーヒーロー映画が大きなムーブメントとなり、市民権を得るようになりました。

このヴィランからのメッセージはそのままスーパーヒーローの映画とそれを観ている私たち観客に対する「ヒーロー映画ばかり観ていてそれでいいのか?」というメッセージなのは間違いないでしょう。

エンドロールに流れる音楽は必聴!

映画を観終えてから私はAppleMusicでサントラをずっと聴いています。

というのもエンドロールで流れる曲がとにかくカッコいいんです!

前作同様スパイ映画を彷彿とさせるジャズっぽいクールな音楽なのですが、今回はそれだけでなくMr.インクレディブルやイラスティガールそれぞれの劇中テーマ曲が流れるのですがそれがまたそれっぽくてカッコいいのです。センスの塊です。

エンドロールが始まってもすぐには帰らず余韻に浸りながら音楽を聴いてみてください。

まとめ

14年、前作が公開された時に生まれた子供はいま中学二年生になっているわけですからなかなかのものです。

この作品はアメリカではCGアニメ映画史上最高の興行収入となっているとか。これは前作公開当時子供だった人が親となり自分の子供たちを連れて観に行っているからなのでしょう。

実は私も同じような状況です。当時自分で買った「Mr.インクレディブル」のDVDは現在私の子どもが家で観ています。小さい子はストーリーがわからなくても映像とアクションで楽しめてしまうんですね。

本当に良いもの、名作はいつ観ても面白い。時を超越します。

 

こちらが観たかったものをきちんと観せてくれる、シリーズの続編としてはそれだけで合格だと思います。大満足です。万人におすすめできる作品です。