任天堂の人気シリーズの一つにメイドインワリオシリーズがあります。
タイトルに名前が入っていますが、マリオシリーズのキャラクタであるワリオを主役にしたゲームです。
1作目はゲームボーイアドバンスで2003年に発売されました。
そこから新しいハード毎に新作が発売され続けている人気シリーズです。
ここではシリーズ1作目である「メイドインワリオ」から最新作である「おすそわけるメイドインワリオ」までソフトの特徴や発売当時の状況を踏まえて振り返っていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
目次
メイド イン ワリオとは?
タイトルに名前が入っているとおり、マリオシリーズのキャラクタであるワリオを主役にしたゲームです。
このシリーズ最大の特徴がプチゲームと呼ばれるミニゲームとも呼べないような5秒程度で終わる小さなゲームです。このプチゲームが主役と言っていいかもしれません。
このシリーズは基本的に1つのステージがこのプチゲームをわんこそばのようにテンポよく連続してクリアしていくことで進んでいきます。
プチゲームをクリアしいくとだんだんゲームのスピードが早くなりより短い時間でクリアしなければいけなくなります。
あらかじめ決められた数のプチゲームをミスせずにクリアできればそのステージをクリアしたことになります。
このメイドインワリオ、1作目はゲームボーイアドバンスで発売されました。
1作目は十字キーとボタン一つだけの操作でしたが、シリーズが進むとさまざまな操作でプチゲームをクリアしていくゲームに変わっていきます。
ニンテンドーDSではタッチパネルを使った操作、WiiではWiiリモコンを振ったり傾けたりといったような操作を行なっていきます。
必然的に任天堂が新しいハード出したタイミングで発売されることが多くなり、
そのハードでどのような事ができるのか紹介したい、新しいハードの使い方に慣れてもらうチュートリアル的な役割を担う作品になっていきます。
そういったハードの特徴に合わせたゲーム性であるため、移植、リメイクがほとんどないシリーズとも言えますね。
近年、ニンテンドー3DS以降は原点回帰しシンプルな操作でプチゲームをクリアしていく形に戻っていくことになります。
メイド イン ワリオ歴代作品の発売日、ハードまとめ
歴代シリーズの発売日、発売されたハードは以下のとおりです。
移植版やWiiウェアのみの発売のようなパッケージとして発売されていないものは除外しています。
タイトル名 | 発売日 | 発売ハード |
メイド イン ワリオ | 2003/3/21 | ゲームボーイアドバンス |
まわるメイド イン ワリオ | 2004/10/14 | ゲームボーイアドバンス |
さわるメイド イン ワリオ | 2004/12/2 | ニンテンドーDS |
おどるメイド イン ワリオ | 2006/12/2 | Wii |
メイドイン俺 | 2009/4/29 | ニンテンドーDS |
ゲーム&ワリオ | 2013/3/28 | WiiU |
メイド イン ワリオ ゴージャス | 2018/8/2 | ニンテンドー3DS |
おすそわけるメイド イン ワリオ | 2021/9/10 | ニンテンドースイッチ |
メイドインワリオシリーズを1作毎に振り返る
メイド イン ワリオ
ゲームボーイアドバンスで2003年3月21日発売。
記念すべきシリーズ一作目、このソフトが発売される一ヶ月前(2003年2月14日)にゲームボーイアドバンスSPという新ハードが発売されました。
そのためこのソフトはアドバンスSPを売るためにプロモーションされていました。
当時はプレイステーション2全盛の時代で、まだまだ重厚長大の大作ソフトが歓迎される時代でした。
その流れの真逆(軽薄短小)な内容であるこのソフトの登場は衝撃でした。
まさに任天堂らしい発想でそんな手があったか、と思ったものです。
このあとニンテンドーDSではカジュアルゲームと呼ばれる誰でも簡単に遊べるソフトが多く登場しますが、これはそれよりも前の話です。
このソフトの存在が重厚長大とは違う路線でソフトを展開していくその後の任天堂の方針に影響を与えたのは間違いありません。
この作品はこのシリーズでは珍しく他ハードで遊ぶ事ができ、現在はWiiUのバーチャルコンソールで配信されています。
また、同じ年の10月17にはゲームキューブ用にチューニングされ多人数で遊ぶ要素が加えられた「あつまれ!メイドインワリオ」というタイトルで発売されています。
当時ゲームキューブはあまり売れていなかったので少しでもソフトラインナップを充実させたかったと推測する事ができます。
まわるメイド イン ワリオ
ゲームボーイアドバンスで2004年10月14日に発売。
ソフトのカートリッジの中に回転を認識するセンサーがソフトに内臓され、ゲームボーイアドバンス本体をぐるぐる回して遊ぶゲームです。
本体を回してセンサーが認識されるとカートリッジが小さく振動するのでどれだけ回転したのか体感的にもわかるような工夫がされています。
DSやWiiのようなボタン以外の操作をするハードが登場する前に発売された本作は当時かなり斬新なゲームでした。
当時はこのゲームが発売された2ヶ月後(2004年12月9日)に「ヨッシーの万有引力」というゲームボーイアドバンス本体を傾けて操作するソフトが発売されています。
同時期(2004年12月2日)にニンテンドーDSも発売しており、この頃の任天堂はボタン以外で操作するゲームを色々と研究していたことが見えてきますね。
さわるメイド イン ワリオ
ニンテンドーDSで2004年12月2日に発売。
初代ニンテンドーDSと同時発売されました。
本作からこのシリーズは新しいハードの新機能を使う、チュートリアル的な役割をになっていくことになります。
今作では当時では新しかった
- タッチパネル
- タッチペン
- マイク(画面に息を吹きかける)
といったDS独自の操作をするプチゲームが収録されていました。
それまでのゲームは十字キーとボタン、アナログスティックだけで操作をしていたのでDSの操作は何から何まで斬新でした。
WiiUのタブレットコントローラで遊べるようにダウンロード版も販売されています。
おどるメイド イン ワリオ
Wiiで2006年12月2日に発売。
Wii本体と同時発売されました。ニンテンドーDSとWiiは発売日が丸2年違っていて12月2日に発売しています。
それまで携帯型ハードで発売されていたものが初めて据え置き型ハード前提として作られた作品です。
Wiiではおなじみの棒型のコントローラ、Wiiリモコン使って
- Wiiリモコンを振る
- 傾ける
- テレビ画面に向けてのポインタ操作
- ねじる動き
- コントローラのスピーカから出る音を使う
などそれまでのビデオゲームにはなかった操作を使うプチゲームが満載でした。
そういったチュートリアル的なソフトだったのですが、Wiiは本体と同時発売のソフトの中に他にも「Wiiスポーツ」「はじめてのWii」といったチュートリアル的ソフトがたくさんあり、そちらの方が売れました。
WiiスポーツはWiiを象徴するソフトで誰もが本体と一緒に買いましたし、「はじめてのWii」はソフトだけでなくWiiリモコンが1本付属していたので買う人が多かったです。
そのためこのおどるメイドインワリオは発売から間も無く値崩れしました。
数カ月で1980円くらいで売られていたのを覚えています。
WiiUで遊べるダウンロード版もあります。
メイドイン俺
ニンテンドーDSで2009年4月29日に発売。
ニンテンドーDSでシリーズ2本目となるソフトです。
本作はシリーズの核となるプチゲームを自分で作ることがコンセプトとなっています。
「マリオメーカー」や「ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラム」などの源流にあたるソフトと言えるかもしれません。
また、当時は任天堂ハードにも少しずつインターネット機能が使われ始めた頃でもあり著名な漫画家やゲーム雑誌編集者、ゲームクリエイターなどが作ったプチゲームが配信され遊ぶ事ができました。
いまだと自分が作ったプチゲームを配信したり、SNSやYouTubeで発信することができますが、当時はiPhoneが普及し始めていましたがまだiPadは存在していないそんな時代です。
そのため、まだまだ作ったゲームを遊んでもらう機会もなく大きなヒットにはなりませんでした。
ゲーム&ワリオ
WiiUで2013年3月28日に発売。
このソフトはWiiUの発売から約3ヶ月後に発売されました。
「さわる」や「おどる」と同じようにWiiUの特徴であるタブレット型のコントローラとテレビ画面、2つの画面を使った独自の遊び使ったゲームです。
このシリーズでは珍しくプチゲームではなく16個のミニゲームが収録されています。
タブレットコントローラの画面とテレビ画面 2つの離れた画面でどういう遊びができるのかを詰め込んでいます。
WiiU以外では遊ぶ事ができず、今となってはかなり異色な作品として見る事ができます。
当時任天堂はこの2つの画面で遊ぶスタイルを「非対称プレイ」と呼び色々な遊び方を打ち出していましたが、世間には受け入れられませんでした。
また、任天堂もあまり活用できなかったというのが正直なところでしょう。
メイド イン ワリオ ゴージャス
ニンテンドー3DSで2018年8月2日に発売。
前作から5年、そしてニンテンドー3DSで発売されたソフトは新しい操作性を求めるものではなく、シリーズの原点回帰した一本でした。
ニンテンドースイッチは既に2017年の3月に発売されてからの発売で3DSでは終盤に登場したソフトです。
これまでのシリーズでのお馴染みのプチゲームと新作プチゲームが合わせて300個収録されています。
ベストアルバムと新アルバムを同時発売したようなものですね。
原点回帰をしてシリーズを一旦リセットする意味があったのかもしれません。
おすそわけるメイド イン ワリオ
ニンテンドースイッチで2021年9月10日に発売。
ニンテンドースイッチの発売から4年半経ってから発売されたシリーズ最新作です。
かつてはハードの発売日や発売から間もなく出ていたソフトとは思えないタイミングでの登場です。
ニンテンドースイッチのハードとしての新機能やチュートリアル的な役割は「1-2-Switch」が作られています。
今作ではベースとなるプチゲームをクリアしていくという点は同じですが、アクションゲームとしての要素を強化しています。
すべてのプチゲームで2人同時プレイでも遊ぶことが可能で協力プレイ、対戦プレイ要素を強化。
さらにマリオシリーズなどのように操作性や性能が異なるキャラクタを選びステージをクリアしていくシステムです。
そのため同じプチゲームでも選んだキャラクタによって攻略方法が異なるなどゲームとしての幅が広がっています。
他にも決まったミッションをクリアしていくモードやランキング機能もありボリュームも満載。
今後のシリーズの転換点になりそうな一本です。
また、以下にて攻略情報もまとめています。
まとめです
全体を振り返ってみると他のシリーズに比べてとても紆余曲折あるシリーズだなと感じました。
ニンテンドー3DS以降チュートリアル担当から解放され、ようやく本来のアクションゲームとしての面白さを追求していく事ができるようになったのではないかと思います。
「おすそわけるメイドインワリオ」では子供と一緒に協力プレイして楽しみたいと思います。
おしまい。
「おすそわけるメイドインワリオ」はカタログチケットの対象です。お得にコスパ良くゲームを楽しみましょう。
ちなみに「おすそわけるメイドインワリオ」を遊ぶ時、スイッチLiteでは2人同時プレイができないので気を付けましょう。遊ぶならノーマルのスイッチ本体です。