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【映画感想】「クリード 炎の宿敵」全自分が泣いた。誰かの子供である人、誰かの親である人=全人類観るべし

「クリード 炎の宿敵」を観ました。

前作「クリード チャンプを継ぐ男」が大好きな作品だったので個人的には2019年でトップクラスで楽しみしていた作品ですが、見事期待に応えてくれました。

とにかく「最高」という言葉以外出てこないくらい最高でした。

はっきり言って、ラスト15分くらいの事はあまり覚えていません。

なぜなら寝てたわけではなく、ずっと泣いて涙で見えなかったんです。

うまくまとめられるか、わかりませんがとりあえず行ってみましょう!

予告編はこちら

スタッフ、キャスト

監督
スティーブン・ケイプル・Jr.
製作
シルベスター・スタローン
ケビン・キング・テンプルトン
チャールズ・ウィンクラー
ウィリアム・チャートフ

キャスト
マイケル・B・ジョーダン/アドニス・クリード
シルベスター・スタローン/ロッキー・バルボア
テッサ・トンプソン/ビアンカ・テイラー
フィリシア・ラシャド/メアリー・アン・クリード
ドルフ・ラングレン/イワン・ドラゴ

原題
CREED2

上映時間
130分

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感想(一部ネタバレ)

ロッキーシリーズ未見でもなんとかなる(けど4だけは観ておきたい)

クリードってロッキーシリーズだよね。一つも観た事ないからこれはパスかな・・・

クリードを観ないなんて勿体無い。過去作を観ていた方がいいのはもちろんですが、これはロッキーシリーズを観ていなくても充分楽しめるようにできています。

「クリード 炎の宿敵」は映画「ロッキー」シリーズの作品です。

これまで「ロッキー」シリーズは7作品あり、今作は8作目に当たります。

タイトル 公開年
1 ロッキー 1976
2 ロッキー2 1979
3 ロッキー3 1982
4 ロッキー4 1985
5 ロッキー5 1990
6 ロッキー・ザ・ファイナル 2006
7 クリード チャンプを継ぐ男 2015
8 クリード 炎の宿敵 2018

歴史のあるシリーズなので、一作目はなんと40年以上前の作品です。

これだけ昔の作品なので、もはやリアルタイムで追いかけてきた人の方が少数派になっていると思います。

そこは製作者側もわかっているはずで、人間関係については作中で一通り説明されるのでご安心を。

まあ、そもそも登場人物もそんなに多くないシリーズなので簡単に理解できます。

とはいえ正直な事をいうと「ロッキー4」だけは観ておいた方が観ておいた方がいいかなと思います。他は観ていなくても大丈夫です。「ロッキー4」だけ観るだけでも何も観ていない時よりも数倍楽しめるのは間違いありません。

他は観てなくてもいいので、できることなら「ロッキー4」だけ観ておきましょう。

様々な親子の物語

「クリード 炎の宿敵」では「親子」の物語です。映画では普遍的なテーマですね。

  • 主人公アドニスとのその子供
  • 対戦相手であるドラゴ親子
  • そしてロッキーと息子

大きく分けるとこの3組の親子の物語です。ここに主人公アドニスとその父アポロのクリード親子の関係も含めて4組と言ってもいいかもしれません。

どの親子もきちんと親の愛情を受けてこなかった、受けられなかった人たちです。

そんな彼らが物語を通して少しずつ変化していきます。その変化もさりげないものではあるのですが、そのさり気ない変化が泣けてくるんです。

最後の試合は号泣必至

ロッキーシリーズはボクシング映画なので必ず最後に試合があって終わります。

今回はもちろん主人公のアドニスとヴィクター・ドラコの試合がそれにあたります。

この試合がとにかく完璧です。

主人公ヴィクターは父親を試合で殴り殺したイワン・ドラコとその息子、ヴィクターを倒して父親の仇をとりたい。

ヴィクター・ドラコはかつて父親がロッキーに敗れた事で栄光、名誉、国の威信もすべて失った。その原因となったロッキーの愛弟子であるアドニスを倒して復讐を果たしたい。そして父親と自分を捨てて出て行った母親を見返したい。

そしてこの試合はリング上の二人だけではなくそれぞれセコンドにつくロッキーとイワン・ドラコの戦い、再戦でもあります。

以下、赤いラインが引かれている部分が「ロッキー4」のざっくりとしたあらすじです。

主人公アドニスの父アポロはイワン・ドラコと試合をして亡くなりました。

その時アポロのセコンドについていたのがロッキーです。ロッキーは試合でアポロが危険な状態になっているのに最後までタオルを投入しませんでした。

試合を止めなかった事で悲劇が起き、ロッキーは大バッシングを受けます。その後、自身がイワン・ドラコのホームであるソ連で戦い、敵地で勝利します。

ロッキーはタオルを投げなかった事で大きく後悔することになるんですね。

それから30年。アポロとイワン・ドラコの息子同士の試合で再びセコンドにつく事になります。

クリードVSドラコ。

二人の選手とそれぞれのセコンドその全てに感情移入することになり、片方を応援する事ができない状態で試合を観ることになります。

そのため、どちらも負けてもらいたくないわけです。

それでもドロー判定などのぬるい終わらせ方をせず、きちんと決着がつきます。

そしてその終わり方が完璧なんです。

勝者と敗者に分かれるのに誰も不幸にならないどころか過去と決着がつき前を向いて歩き出すようなエンディング。

ここまで完璧な終わり方ってなかなかありません。

もう思い出しただけでも泣けてきます。

ドラゴ親子の物語をもっと見たかった

文句の付けようがない大傑作なんですが、しいていえばドラゴ親子側のエピソードをもう少し見たかったです。

「ロッキー4」の後どんな屈辱を味わったのか、ある程度描かれていましたがもっと息子ヴィクターのエピソードを見てみたかったです。

あと10分、あと一場面でいいので見たかったです。

まとめ

今回取り上げた「クリード 炎の宿敵」は日本ではイマイチ興行成績がよくありません。

しかし観た人の評価は抜群に高いです。

はっきり言って「ロッキーシリーズ観てないから」という理由で観ないのは気持ちは理解できますが、本当にもったいないです!

先にも書きましたがシリーズ未見でも楽しめる作りになっています。

レンタルでもいいです、なんでもいいので騙されたと思って一度観てください。

本当にオススメの1本です。