銀杏BOYZの日本武道館公演「世界がひとつになりませんように」に行って来ました。
銀杏BOYZの日本武道館公演は2017年10月以来2回目の開催です。
まさかの1年ちょっとでの2回目の武道館。
やはり前回の武道館は初めての1万人規模のライブという事で特別な感じがしましたし、峯田も前半は緊張しているように見えました。
それが2回目となるとだいぶ落ち着いて見ることができました。
という事で2018年のツアー「GOD SAVES THE わーるど」に続きレポートしてみたいと思います。
前回のレポートは以下にまとめてあります。
→【セットリスト】【ライブレポート】銀杏BOYZツアー2018「GOD SAVES THE わーるど」初日公演に行ってきた
目次
- 1 「世界がひとつになりませんように」概要
- 2 「世界がひとつになりませんように」セットリスト
- 3 ライブレポート
- 3.1 オープニング
- 3.2 1曲目 「生きたい」
- 3.3 2曲目 「若者たち」
- 3.4 3曲目 「駆け抜けて性春」
- 3.5 4曲目 「GOD SAVES THEわーるど」
- 3.6 5曲目 「骨」
- 3.7 6曲目「恋は永遠」
- 3.8 7曲目「夢で逢えたら」
- 3.9 8曲目「ナイトライダー」
- 3.10 9曲目「あいどんわなだい」(I don’t wanna die forever)
- 3.11 10曲目「漂流教室」
- 3.12 11曲目「新訳 銀河鉄道の夜」
- 3.13 12曲目「NO FUTURE NO CRY」
- 3.14 13曲目「SEXTEEN」
- 3.15 14曲目「スローバラード」(RCサクセション カバー)
- 3.16 15曲目「光」
- 3.17 16曲目「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
- 3.18 17曲目「BABY BABY」
- 3.19 18曲目「僕たちは世界をかえることができない」
- 3.20 19曲目「エンジェルベイビー」
- 3.21 20曲目(EN1)「ぽあだむ」
- 3.22 21曲目(EN2)もしも君が泣くならば
- 4 まとめ
「世界がひとつになりませんように」概要
開催日:2019年1月15日(火)
会場:日本武道館
開場:17時30分
開演:18時30分
オープニングアクト:ペーソス(17時40分〜18時)
※会場内の撮影、録音、録画はNG
「世界がひとつになりませんように」セットリスト
1.生きたい
2.若者たち
3.駆け抜けて性春
4.GOD SAVES THE わーるど
5.骨
6.恋は永遠
7.夢で逢えたら
8.ナイトライダー
9.あいどんわなだい(I don’t wanna die forever)
10.漂流教室
11.新訳 銀河鉄道の夜
12.NO FUTURE NO CRY
13.SEXTEEN
14.スローバラード(RCサクセション カバー)
15.光
16.ボーイズ・オン・ザ・ラン
17.BABY BABY
18.僕たちは世界を変えることができない
19.エンジェルベイビー
EN1.ぽあだむ
EN2.もしも君が泣くならば
※赤字の曲は前回の武道館で演奏されていない曲です
ライブレポート
ここからは自分の記憶とライブ中に自分で書きなぐったメモ、を元にツイッター上の色々な方のツイートなどから補完して書いています。
大きく間違ってはいないと思っていますが100%正確なものでもありません。そのあたりはあらかじめご了承いただければと思います。
あと、ライブレポートは自分が見て感じた事を書いてますのでですます調はやめています。
レポートの中では峯田の発言、MCは「このように」強調しています。
それでは以下からレポートです。
オープニング
前回は「峯田の部屋」をテーマにステージ上にソファやブランコなどが置かれていたが今回はそのようなものはなく、ステージの床や壁が赤一色になっていた。
ライブが始まったのは18時30分。予定通りに始まった。
会場が暗くなりオープニング映像が流れる。
前回の武道館公演では10分ほどファンの顔や銀杏BOYZに対する想いを語る人たちの映像が流れたが今回は短い映像だった。
どこかの海の映像がしばらく映される。
カメラが少しずつ引き、しばらくるとその映像が海岸線を走る車の車窓から撮影されたものだとわかる。
海の映像が終わり、画面が切り替わり公演タイトルが表示される。
銀杏BOYZ
世界がひとつになりませんように
大きな歓声が起こる。
そして峯田がギターを持って一人で登場する。
銀杏BOYZのライブではおなじみの歓声と罵声と拍手と怒号が混ざった状態の中、峯田が話はじめる。
MC
1/15の意味について。
2003年ゴーイングステディが解散した日であり、銀杏BOYZが誕生した日でもある。
2005年2枚の1stアルバムを出した。
2014年2ndアルバムを出した。
そして2019年日本武道館でライブをやることができた。
誕生日でもあり結婚記念日でもあり、命日でもある日。
身体の限り歌います!!
1曲目 「生きたい」
前回の武道館のライブでは演奏されなかった曲から始まった。
個人的にはサポートメンバが現在のメンバになってから初めて聴く「生きたい」。
2018年11月のツアーでは披露されていたが、私が行ったZEPP DIVERCITYでは演奏されなかった。
銀杏BOYZのライブではドラムのうしろに必ず
そのライブを象徴する川島小鳥さんの写真が大きく印刷された幕が下がっている。
今回は中央に女の子が立っている写真。そしてその写真はモノクロ写真だった。
ライブはすでに始まっている。
アリーナ席の人はみんな立っているがスタンド席の人は9割以上が座ったまま「生きたい 」を聴いていた。
前半の弾き語りパートが終わりに近づくと他のサポートメンバが静かに登場し演奏の準備を始める。後半のバンドパートから演奏に加わり現在の銀杏BOYZがライブを始めた。
「生きたい」が終わり峯田が叫ぶ。
あけましておめでとう!!銀杏BOYZです!
2曲目 「若者たち」
それまで座っていたお客さんもみんな立ち上がる。
おなじみの大合唱が起こり、会場のボルテージは一気にMAXまで上がる。
🎶あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら死んでも構わないあなたのあなたのために
ワンツー!!!
3曲目 「駆け抜けて性春」
みんな暴れたいけどそこは指定席の武道館。
窮屈だけれど気持ち、感情を爆発させたいのかひたすら大声で叫び大合唱が続く。
🎶私はまぼろしなの あなたの夢の中にいるの
触れれば消えてしまうの それでも私を抱きしめて欲しいの
YUKIのパートでは峯田はマイクスタンドを客席に向けるお客さんが歌う。
高速ナンバが2曲終わりMCが始まる。
MC
・自分の作った曲について
曲は自分の子供のようなもの。
生まれて10年20年経ってみんなに可愛がってもらって成長してきた。
テレビで歌えないものもあるけど、長い間みんなに歌ってもらって曲も喜んでいるではないか。
・今日の公演名について
世界がひとつになりませんように
自分の中ではどういう意味でつけたのか考えはあるけど、お客さんが自由に考えてもらっていい。
だから自分はどういう意味なのか、と聞かれても「よくわかんないっす」と答えている。
次の曲はまだ生まれたばかりの曲です。
🎶小指と小指を結んで赤い糸 きれいだね 世界はひとつに
あなたを殺して 僕もすぐいくよ こめんね
4曲目 「GOD SAVES THEわーるど」
アップテンポでポップな曲だけれど、まだ2018年11月のツアーで4回しか披露されていないため初めて聴く人の方が多い状態。
だからほとんどのお客さんが静かに聴いていた。
5曲目 「骨」
🎶東京タワーのてっぺんから 武道館までジャンプする
と歌詞を変えて歌っていた。
「愛しちゃいたい愛しちゃいたい愛しちゃいたい」のあとの
「Ohベイベー」のところでマイクスタンドをお客さんに向けて歌わせていた。
MC
ラブソングについて
世界中でラブソングが歌われている。
真実の愛だなんだとラブソングを歌っているミュージシャンが奥さんいるのに不倫しながら歌っていたりする。
だけど何か伝えたいことがあるならばそれはラブソングなのではないか。
ラブソングこそ自分がほっとできる曲なのかもしれない。
銀杏BOYZのラブソングです。恋は永遠。
6曲目「恋は永遠」
最近の曲の中では一番知名度の高い曲。
「ひよっこ」の放映時期とも重なるため、それまで銀杏BOYZを聴いてこなかった人たちには一番馴染みのある曲かもしれない。
MC
最近電車で「テレビ出てる人だ」とか言われるがずっといまのままでいたい。
武道館でもいつもと変わらない感じでライブしたい。
武道館が楽しみで、まさか2回目ができるとは思わなかった。
不安な気持ちになって年末に武道館が燃えてしまいライブが中止になる夢を見た。
かつて渋谷ラママでそのようなことがあった。
※2007年12月24日に予定していたオナニーマシーンとの2マン「童貞たちのクリスマスイブ2007」が火事で延期になった。後日行われた振替公演では峯田が体調不良で峯田抜きの銀杏BOYZ(アビちゃんがボーカル)として出演した。峯田抜きだったためお詫びとしてさらにその振替で銀杏BOYZのワンマンライブ「銀杏BOYZは神様を恨む」が行われアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」の収録順に曲が演奏された。
でも今日は無事ライブをすることができている。
また夢が叶って本当によかった。
あなたが自転車に乗りながらイヤホンの中で聴いた歌、
電車の中であの人のことを考えながら聴いた歌、
夢で逢えたら。
7曲目「夢で逢えたら」
みんなが大好きな曲。みんなが聴きたい曲。
お客さんの反応もここまでで一番良い。
君に彼氏がいたらかなしいけど
君が好きだというそれだけで僕はうれしいのさ
そこから続けて
8曲目「ナイトライダー」
ときめき系の曲が続く。
初期メンバがいた頃は「せんそうはんたいツアー」ぐらいでしか演奏されなかった曲だ。
2017年頃から比較的多くライブで披露されている曲でもある。
君は僕の歌
君は僕の歌
しょうもない写メールを撮って君に送るよ
喜んでくれるかな
さらに続いて懐かしいギターのイントロが繰り返し流れる。
9曲目「あいどんわなだい」(I don’t wanna die forever)
恋の呪文唱えないでよ
僕はもう君のことしか見えなくなるよ
ジーザス!!
ライブでは曲の中盤、「オッペケペー」のくだりでアレンジされる事が多いこの曲。
しかしこの日はほとんどCDと同じ構成。
歌詞こそアルバムに収録されている「I don’t wanna die forever」だったが
演奏はシングル「あいどんわなだい」に準じた形だったため、ここではあえて「あいどんわなだい」としてみたい。
「あいどんわなだい」が終わると峯田が一言次の曲名を告げる
漂流教室。
10曲目「漂流教室」
この曲も最近こそ演奏されるようになったが
初期メンバ時代は世界ツアー以降ほとんど演奏されなかった曲だ。
この曲を歌う時、峯田はあまり動かない。ほとんど仁王立ちのような状態でタンバリンを叩きながら歌う。
サポートメンバが歌うコーラスの力もありサビでは会場は大合唱になった。
MC
音楽に救われる。
思い出とその時聴いていた音楽はセットで記憶される。
高校2年の時におばあちゃんがなくなった。
その一週間ほど前にカートコヴァーンが死んだ。初めて大切な人が亡くなった。
おばあちゃんの葬式が自分の家で行われている時に
2階でニルヴァーナを聴いていた。
その時のアルバムを聴くと今でもその葬式の線香の匂いがしてくる
銀杏BOYZの曲もだれかの思い出とくっついていたら嬉しい。
バンドを辞めようした事が2回ある。
レコーディングで煮詰まってケンカしてスタジオ飛び出してタクシーに乗った時に車内でRCサクセションの「スローバラード」が流れた。
タクシーの運転手さんに普通のタクシーならありえないくらいの大音量で流してくれた。
AMラジオだったから音は良くないけど、音楽に救われた。
音楽をやってる自分でも音楽に救われた。
よくわからないけど、涙が出てきた。
今日、雪が降ってくれればもっと良い雰囲気になったんだけどね。
とつぶやくように言いながら次の曲が始まった。
11曲目「新訳 銀河鉄道の夜」
🎶シベリア鉄道乗り換え 九段下で降ります
おなじみの歌詞の変更は武道館の最寄駅である「九段下」だった。
この曲ではミラーボールを使った演出をすることが多い。
今回もミラーボールは曲の後半で登場したが回ることはなかった。
銀河鉄道の夜が終わり幻想的な空気の中、ノイズまみれのギターの音が武道館に響く。
そのまま次の曲へ。
12曲目「NO FUTURE NO CRY」
♫気が狂いそうな夜を何度も越えて
お前に会いたくてここまで来たんだ
この歌詞は集まったお客さんの銀杏BOYZに対する気持ちを端的に言い表しているように感じる。
「お前」のところで峯田に指を指す人もいた。
間髪を入れずに次の曲が始まる。
13曲目「SEXTEEN」
この曲でも峯田はあまり動かない。
昔から追いかけている人ほど嬉しそうにこの曲を聴いているように見えた。
MC
視力が0.3くらい
目が悪くてお客さんの顔が見えなくてよかった。
もしはっきり見えていたら怖くて歌えない。
だけどみんなの声は聞こえる。
このバンドはこれまでメジャーデビューしていない。
それでここまで来られた。
今日もメジャーのレコード会社の人や色々な関係者が来ている。
嬉しいけど、やっぱりメジャーには行けない。
ずっと今の感じでやっていきたい。
事務所は下北沢にある。
社長の坂田さんはかつてRCサクセションのマネージャだった人。
その人がずっとアルバムのレコーディングを見守ってくれた。
2011年坂田さんが自宅で亡くなっていた。
坂田さんにこのライブを見て欲しかった。今日も来てくれているはず。
今日はその坂田さんが引き合わせてくれた人を紹介します。
キーボード、Dr.kyOn!!
聴いてください、スローバラード。
14曲目「スローバラード」(RCサクセション カバー)
はっきりとはわからなかったけれど、この曲を歌っている峯田は泣いているように見えた。
Dr.kyOnさんが加わったまま次の曲へ。
15曲目「光」
それはイントロがキーボードで始まる2014年のアルバム「光のなかに立っていてね」に収録されたバージョンだった。
おそらく初めて披露されたはす。
鬼気迫る、狂気すら感じる演奏。
自分はメンバで演奏される光が好きで仕方がない。聴くたびに迫力が増しているような気がする。
演奏に圧倒されたまま曲が終わる。今回も拍手をするのを忘れてしまうそうになるくらいの演奏だった。
放心状態のまま次の曲が始まった。
16曲目「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
この日は音源よりもアップテンポだったような気がする。
疾走感があり、まさに曲が走っていたような気がした。
MC アルバムの話
今日は2019年、前のアルバムから5年経っている。
そろそろ新しいアルバムを作った方がいいような気がする。
今年完成を目標にしたいと思う。
BABY BABYの話
BABY BABYを初めてメンバに聴かせた時の話。
今でこそみんなによろこんでくれるけどメンバに聞かせた時は何も反応がなかった。
良い曲すぎて何も反応できなかった、と後で言われた。
今日は初めてメンバにスタジオで聞かせた時のように歌います。
峯田がお客さんに背を向けてサポートメンバと向き合いながら歌い始める。
17曲目「BABY BABY」
Aメロは峯田が一人ギターを弾きながら歌う
街はイルミネーション 君はイリュージョン
天使のようなほほえみ 君を思い出せば
胸が苦しくて 消えて無くなりそうだ
途中からベースの藤原寛さんのコーラスが加わる。
甘いシュークリーム君はシュークリーム
月面のブランコはゆれる
夢の中で僕ら手を繋いで飛んでた
目が覚めて僕は泣いた
永遠に生きられるだろうか
永遠に君のために
サビから他のメンバも演奏に加わり完全なバンド演奏になる。
BABY BABY 君を抱きしめていた
何もかもが輝いて手を振って
BABY BABY 抱きしめてくれ
かけがえのない愛しい人よ
みんなが好きな、みんなが聴きたい曲が終わり
会場が多幸感に包まれる中次の曲に移る。
18曲目「僕たちは世界をかえることができない」
この曲はイントロが長くそこでメンバ紹介が行われる。
これは通常ライブの最後に歌われる曲だがこの日は違った。さらに次の曲があった。
19曲目「エンジェルベイビー」
ロックンロールは世界を変えて
涙を抱きしめて
ロックンロールは世界を変えて
エンジェルベイビー ここにしかないどこかへ
本編が終了しアンコールへ
MC 武道館公演について
まさかこんなすぐにまた武道館でできるとは思っていなかった。
武道館の公演は抽選で決まり、運良く当選することができた。
年の初めに武道館でやるのはとても気持ちがいい。
できる事なら恒例行事として続けていきたい。
20曲目(EN1)「ぽあだむ」
ここでまさかのトラブル
♫夢見る頃をすぎて 英雄なんかいないって 重々承知してんだ
2番から歌い始めてしまった。
間違いに気づいた峯田は演奏を止めさせ、頭からやり直した。
トラブルが起きると会場の一体感が高くなるもので盛り上がった。
そしてこの日最後の曲へ。
21曲目(EN2)もしも君が泣くならば
今回も前回の武道館と同じ曲で締めくくられた。
どんなに汚い事をしてもいいからなんとか生き抜いてまたライブに来てもらいたい。
そう言って峯田は舞台から去っていった。
終演時刻は21時30分。
銀杏BOYZにとって2回目の武道館公演は終了した。
武道館公演はまた次もあるのだろうか。
もしやるとしたら、その時には新しいアルバムが出ているのだろうか。
まとめ
2回目の武道館公演という事でどうしても前回のライブと比較して観てしまいました。
この1年3ヶ月の間に発表された新曲は1つだけ。
それもライブで発表されただけで音源になっていない状態だったのでセットリストは大きく変わっていませんでした。
それでも既存の曲をブラッシュアップさせバンドが進化している事がとてもよくわかりました。
コンスタントにライブをやってくれている現在の状態がとてもありがたい事なのに、人は欲深いもので、新曲を、アルバムを、まだ聴いてない曲をライブで演奏してくれ、と思ってしまうものです。
あのSMAPですら解散してしまんです。どのグループ、どのミュージシャンでもいつ何が起こるかわかりません。銀杏BOYZはなおさら何が起きてもおかしくないですからね(笑)
ですから贅沢なことは言わず好きなアーティストのライブを観られる事がいかに幸せな事か忘れないようにし、これからもできる限り追いかけていきたいと思います。
そしてレポートも続けていければいいなと思っています。