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「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」 ネタバレ感想 パルパティーンの再登場が残念すぎ

「スターウォーズ  スカイウォーカーの夜明け」初日とその翌日の2回見た時点での感想です。

見終わってまず思ったのは、

よくぞあれだけめちゃくちゃにされたエピソード8の状態から軌道修正してくれた。

という事です。

墜落寸前だったスターウォーズをなんとか胴体着陸させた、そんな感じでしょうか。

エピソード3の冒頭でパルパティーンを救出したあと船の本体が真っ二つになって墜落寸前になりますよね、あれがエピソード8が終わったあとの状態です。

そのあとジェダイの操縦テクニックのおかげでなんとかコルサントに胴体着陸させますが、今作がそんな感じです。

JJよく頑張った!

とはいえ現時点での個人的な感想は好きなところはたくさんあったけど、好きではないところも沢山ありました。

良いところの方が少し多かったのでトータルの満足度は60点といったところですかね。

そんな良かったところ、良くなかったところを書いていきたいと思います。

それでは行ってみましょう!

あらすじ

はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最後の決戦に託された──

祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継いだカイロ・レン。

伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ。

そして、R2-D2、C-3PO、BB-8 ら忠実なドロイドと共に銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア将軍、天才パイロットのポー、元ストームトルーパーのフィンら、レジスタンスの同志たち…。

さらに、ハン・ソロの永遠の好敵手ランド・カルリジアンもエピソード・シリーズでは『スター・ウォーズ エピソード 6/ジェダイの帰還』以来の再登場。

果たして、彼らを待ち受ける運命とは?そして、いかなるエンディングを迎えるのか?

スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け  予告編

 

スタッフ・キャスト・原題・上映時間など作品情報

監督
J・J・エイブラムス

キャスト
デイジー・リドリー
アダム・ドライバー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
ビリー・ディー・ウィリアムズ
ルピタ・ニョンゴ
アンソニー・ダニエルズ
イアン・マクダーミド

原題
Star Wars: The Rise of Skywalker

上映時間
142分

公開日
2019年12月20日

映画.comより

 

スカイウォーカーの夜明け 良かったところ

スカイウォーカーの夜明けを見て良かったところ、好きなシーンはたくさんありました。

以下、既にスカイウォーカーの夜明けを見たことを前提にして書いていきます。

以下、ネタバレを含んだ感想です。

未見でネタバレが嫌な方はご注意ください。

 

スピーディな展開

まず今作はとにかく展開が早いです。

展開が早すぎて2回目の鑑賞でようやくストーリーを理解できました。

次々と舞台が移り変わるのでジェットコースター、というかミレニアムファルコンに乗ってるかのような超スピーディな展開です。

一つの作品で出てくる惑星の数はおそらくシリーズ最多だと思います。

そして鈍重だった前作エピソード8とはまるで違います。

前作の遅れを取り戻すかのようなテンポの良さで見てる間は全く飽きませんでした。

映画の冒頭でミレニアム・ファルコンがハイパースペースへの連続ジャンプは最高にテンション上がりました。その勢いで最後まで駆け抜ける感じですね。

ちょっとスタートレックっぽい雰囲気でしたけど個人的には問題なしでした。

いろいろな惑星が出てくるとそれだけでワクワクするものです。

フォースの新しい使い方

フォースの使い方については毎回ファンの間で賛否がわかれるところですが、今作で描かれる新しい使い方に関しては私は肯定派です。

今作で登場したフォースの新しい使い方は大きく分けて以下の二つです。

 

1.フォースでコンタクトをとった者同士で物質転送ができる

2.傷を治すなど生命エネルギーを与えることができる

 

1についてはエピソード8でレイとカイロ・レンが離れた場所で会話をしたり手が触れたりと物理的な接触をしていました。

今作ではそこからさらに発展してお互いが身につけていたり接触している物質を転送することができるようになっています。

その能力を使って新しい戦い方をしたりしてフレッシュな気持ちで見ることができました。

2については自分のフォースを相手に送って傷などを治す能力です。これも劇中で多く登場します。まあファンタジーではよくある能力です。

これらの能力を使うことでジェダイがより魔法使いみたいな感じに見えてしまうところはありますが許容範囲かなと思いました。

全員で冒険する場面が見ていて楽しい

スターウォーズは主要登場人物たちが別々に行動していくつかの場面が同時に進行していく展開がおなじみとなっています。

今回の三部作でもそれは変わりませんでしたが、スカイウォーカーの夜明けの前半はそれらの登場人物が全員で一緒に行動します。

エピソード6ジェダイの帰還の前半部分、ジャバの宮殿やエンドアでも同様だったのでこれは意識して作られた展開でしょう。

レイ、フィン、ポー、チューイ、C-3PO、BB-8が初めて一緒に行動するのはそれだけで見ていて楽しい気持ちになります。

そして何気にレイとポーが一緒に行動するのは初めてのことです。

シンプルな冒険活劇として楽しむことができました。

ライトセーバー戦は今回の三部作でダントツでカッコいい

スターウォーズの見どころといえば戦闘機のドッグファイトとライトセーバーでの戦いでしょう。

正直、私は今回の三部作のライトセーバー戦はいまいちピンときていませんでした。

というのもプリクエル(エピソード1,2,3)での早くて殺陣のようなライトセーバー戦が大好きなんです。

だから今回の三部作のセーバー戦には物足りなさを感じていました。

しかし、スカイウォーカーの夜明けでのライトセーバー戦は大満足でした。

今回はただライトセーバーでチャンバラをするだけでなく合間合間でフォースを使いながら戦っていくんですね。

ライトセーバーを普通にライトセーバーで受けるのではなくフォースを使って止めたり、フォースで相手の体勢を崩して切りつけたりと。

これがめちゃくちゃカッコよかった。

これこれ!こういうカッコいいセーバー戦が見たかったんだよ!

今作ではライトセーバーを使う場面がかなり多いので、ライトセーバー好きの人は必見だと思いますね。

 

エピソード7と対になるセルフオマージュ演出

スカイウォーカーの夜明けは三部作の一作目フォースの覚醒と同じJJエイブラムスが監督していることもあり、フォースの覚醒と対になる場面、演出がたくさんあります。

ベタではあるのですがやはり感慨深くなります。

1. ミレニアムファルコン内でのフィンとポー

スカイウォーカーの夜明けの冒頭でフィンとポーがミレニアムファルコンに乗っている場面、これはフォースの覚醒で初めて二人が出会った時に盗んだコアファイターでスターデストロイヤーから脱出する場面と対になっています。

ポーが操縦、フィンが射撃主。

フォースの覚醒ではコアファイターのコックピット内で脱出しながらお互いの自己紹介するのがとても印象的な場面です。

スカイウォーカーの夜明けでは息の合った掛け合いが描かれ、それだけで二人の絆が深くなっていることがわかります。

2. 第2デススターを上るレイ

物語中盤、シスの星の場所を示すアイテム、ウェイファインダーが墜落した第2デススターの中にあることが分かり、レイがデススターの残骸をフリークライミングする場面があります。

これはフォースの覚醒でレイが初めて登場した場面と対になっています。

フォースの覚醒ではレイは砂漠の惑星ジャクーに住んでおり、墜落したスターデストロイヤーから使える部品を調達してそれを売って生計を立てていました。

そのスターデストロイヤーの残骸内での場面が対になっています。

3. ベンとハン・ソロの会話

スカイウォーカーの夜明けではカイロ・レンがベン・ソロに戻るきっかけとしてレイアからのフォースを使った呼びかけとハン・ソロの幻との会話が描かれます。

このハン・ソロとの会話は誰が見ても気付くと思いますが、フォースの覚醒でのクライマックスシーンと対になっていますです。

ここでの会話シーンと画面の構図がそのまま同じです。

手元のライトセーバーを写す描写もそのままで、フォースの覚醒ではまだまだ厨二病をこじらせていたカイロ・レンですが、スカイウォーカーの夜明けでめでたく更生に成功。

ライトセーバーを手放すことができました。

4. X-ウイングを操縦するレイ

シスの星へ向かう際、ルークのX-ウイングに乗って行く場面でレイは反乱軍のヘルメットをかぶっています。

これはフォースの覚醒の冒頭でレイが宇宙に憧れる描写として砂漠に捨てられていた反乱軍のヘルメットをかぶって空を見上げている場面と対になっています。

憧れだった反乱軍のパイロットになれた瞬間、感慨深くなります。

4.砂の坂を滑るレイ

スカイウォーカーの夜明けのエピローグで満を辞して登場したすべてのはじまりの星タトゥーイン。

そこでかつてルークが生活していた家に「帰還」するレイ。

長らく人が生活していなかったため、半分砂に埋まっていますが家の中に入る時、レイは板状の残骸をソリのようにつかって砂の坂を滑って降りていきます

これももちろんフォースの覚醒での初登場シーンでスターデストロイヤーから自分のスピーダーに戻る場面と対になっています。

初めてシークエルのキャラたちに泣かされた

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今回の三部作では泣ける場面が多く、スカイウォーカーの夜明けでもなんだかんだで4回ほど泣きました。

これはエンディングで初めて気づいたことなのですが、これまで自分が泣いていたのはどれも過去のキャラクタが出ている場面だったんですね。

ハン・ソロが登場するシーンや亡くなるシーン、今作でもレイアとレイの抱擁シーンやハンとベンの会話シーンなど。

それが戦いがすべて終わったあとレイがレジスタンスの基地に戻りフィンとポーの3人が力強く抱き合う場面では自然と涙がでました。

劇中の苦労だけでなく、三部作のプレッシャーによく耐えた。という気持ちになり初めてシークエルのキャラクタたちに泣かされました。

スカイウォーカーの夜明け 残念だったところ

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スカイウォーカーの夜明けでは大好きなところがたくさんありましたが、その反面そうではない場面も多くありました。

唐突感が否めないパルパティーンの再登場

そんな中で一番残念だったのが今回の黒幕として登場する、というか登場してしまったパルパティーンです

このパルパティーンがとにかく色々とガッカリでして・・・

まず、いくらなんでも出てくるが唐突すぎるだろ、と

これが個人的に最後までノイズとなってしまいまして、

今作を手放しで良かったといえない要因となっています。

パルパティーンとはざっくり言うと過去作であるエピソード1〜6まで通してのラスボスです。

エピソード6の最後にダースベイダーに倒されてめでたしめでたし。となったので死んでるんですよ。

そしてその続きの物語である今回の3部作でも前2作ではパルパティーンのパの字も出ていないわけです。

少しでも伏線があればまだましなんですが今作のオープニングでいきなりすべての黒幕はパルパティーンだったのでした。と言って始まるんです。

シスは死をも欺く、みたいな無理くりな説明が出てくるんですが

「なんだそりゃ・・・」としか感じませんでした。

このパルパティーンの存在はスカイウォーカーの夜明けの最初の予告編から明かされていました。

予告編が公開されたのは4月ですから映画公開の8ヶ月も前のことです。

だからこちらも覚悟していたのですが、いくらなんでももう死んでるんだから幻影でした、とかクローンでした、とかそんなところだろうと思ってた私が甘かったです。

そのままパルパティーン登場しますからね。

これ、公開時まで隠してたらみんな怒るから早めに情報を出しといて心構えさせる作戦だったのではないかなと思いますね。

いちおう状態としては死んでる状態だそうですが、普通に会話できますしジェダイと違って物理的にも存在してる感じだし生きてるのと何が違うのかもわからない、というか途中で興味がなくなってしまいました・・・

なんというかこのパルパティーンは墓から引きずり出された感が強いです。

エピソード8でそれまで今回の黒幕っぽく登場していたスノークを殺してしまったので敵をどうするのかという問題がありましたからね。

新しい敵を作るわけにはいかないし、そうなったらパルパティーンを出すしかないという感じでの再登板なんじゃないですかね。

そもそも今回の三部作では敵がいまいち存在感がないんですよね。

ファーストオーダーとか帝国の残党だからどういう規模の戦力なのかわからなかったですから。

今回出てくるファイナルオーダーってあれなんなんでしょう。

みんなシスの星の人たちなんですかね?

他にも最終対決の時にフォース・ライトニング(手から出す雷みたいなやつ)で上空で戦っている戦闘機をすべてショートさせて制御不能にさせた時は失笑してしまいましたし、決着のつき方もなんだかな、という形でした。

そんな感じでパルパティーンに関してはほとんどがネガティブな印象しかありませんでした。

ファーストオーダーにいるスパイの正体

これも酷かった。

パルパティーンが黒幕だった、という事をレジスタンスが知るのはファーストオーダーの中にいるスパイが情報をくれたからなんですが、このスパイはハックス将軍という残念すぎる展開。

前作で最高指導者であるスノークが死に、ハックス将軍が後を継ごうとしてたのカイロ・レンに力ずくで奪われてしまったんですよね。

出世の道が閉ざされただけでなく反りが合わなかったカイロ・レンの下につくことになるのは屈辱しかなかったのは誰でもわかります。

たしかハックス将軍がスパイになるという話は公開前に噂に出ていたと思います。

とはいえ、劇中でこの事が判明する場面はなんかコメディ調なんですよね。

劇場内では失笑が起きていました。

スパイの正体が判るのって結構重要な事な気がするんですけどね。

この時も「あーあ・・・」といった感じで見てました。

 

まとめです

エピソード8でスターウォーズブランドが空中分解寸前の状態だったのをよくここまでまとめて着地させたなと思います。

そう言った点ではJJを批判することは誰もできないと思います。

スターウォーズはもはや公共物のような作品ですべての人が満足することはまずありえません。

だからああでもない、こうでもないとみんなで議論する。

そこまで含めてスターウォーズを楽しむということだと思います。

スターウォーズをリアルタイムで劇場で見ることができる。

それだけで奇跡的で幸せなことだと思っています。

 

おしまい。

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