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【映画感想】「アクアマン」アクション映画の満漢全席。楽しい映画とはこういう映画。【ネタバレあり】

「アクアマン」を観てきました!

この「アクアマン」は世界的に大大大ヒットしましたが興行的な成功だけでなく批評家からも「「ダークナイト」以来のDC映画の傑作」と評されていたりもするそうですね。

「娯楽大作」という言葉はこの映画のためにあるようなものですね。スターウォーズ、ロードオブザリング、インディー・ジョーンズ、巨大怪獣にクリーチャーにディザスターと思いつく限りのエンタメ映画の良いところを、テンポ良くわんこそばのように次々と見せていくような作りになっていました。

映画はもちろん人によって好みがありますが、この映画を観てつまらないと言う人は少ないのではないでしょうか。それくらい万人受けする誰が観ても楽しめるまさに「娯楽大作」となっていました。

では、作品紹介と私が観た感想を書いていきたいと思います。

それでは行ってみましょう!

アクアマンの予告編はこちら

作品概要・スタッフ・キャスト

監督
ジェームズ・ワン

脚本
デビッド・レスリー・ジョンソン
ウィル・ビール

キャスト
ジェイソン・モモア/アーサー・カリー,アクアマン
アンバー・ハード/メラ
ウィレム・デフォー/バルコ
パトリック・ウィルソン/オーム
ドルフ・ラングレン/ネレウス
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/ブラックマンタ
ニコール・キッドマン/アトランナ

原題
Aquaman

上映時間
143分

アクアマンを観た感想・感じた事

まず感想を書くにあたって、私はスーパーヒーロー映画は大好きで、ある程度観てはいますが、アメコミ自体はほとんど読んだことがなくあまり知識がありません。

そのため原作との比較等はできません。純粋に映画を観た感想を書いていきたいと思います。

DCEUでのアクアマンの立ち位置は

まずはここ数年のDCコミックスの映画についてまとめてみたいと思います。

ハリウッドで大流行中のスーパーヒーローですが、大きく分けて

「マーベル」と「DCコミックス」

の2つの出版社が作ったキャラクタたちに分けることができます。

アイアンマンやキャプテン・アメリカ、スパイダーマン、アベンジャーズに出てくるようなキャラクタは「マーベル」が作ったスーパーヒーローです。

一方バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどは「DCコミックス」が作ったスーパーヒーローです。

今回のアクアマンは後者、「DCコミックス」に属するスーパーヒーローです。

現在のスーパーヒーロー映画の人気を牽引してきたのは「マーベル」の作品です。

それまでは「スパイダーマン」や「バットマン」など一つの映画に一人のヒーローが登場していたものが、マーベルの映画では「アベンジャーズ」のように複数のヒーローが勢ぞろいしたり、他の作品にゲスト的に登場したりと作品同士がクロスオーバーしていく事でその世界を広げていく作り方をしていきました。

マーベルの一連の作品を「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)と呼ぶ事から、クロスオーバーしていく作品群を「○○ユニバース」と呼ぶようになりました。

この「マーベル」の大成功を受け、「DCコミックス」が「じゃあうちもユニバースやるわ!」と言って始めたのが「DCエクステンテッド・ユニバース」(DCEU)と言われる作品群です。

DCEUを公開順にまとめると以下のようになります。

公開年 作品名
2013 1.マン・オブ・スティール
2016 2.バットマンVSスパイダーマン
2016 3.スーサイドスクワッド
2017 4.ワンダーウーマン
2017 5.ジャスティスリーグ
2019 6.アクアマン

アクアマンはDCEUでは6作目に当たるんですね。

マーベルは数年かけて各ヒーローの映画を作り、ある程度ヒットさせ知名度も上げてからアベンジャーズを公開しましたが、DCはスーパーマン単独の映画である「マン・オブ・スティール」の次にいきなり「バットマンvsスーパーマン」でクロスオーバー作品を公開しました。

ここで出てくるバットマンは過去の映画に出てきたバットマンとは関係ないものです。だから出てくるヒーローのほとんどが思い入れがないのでいまいち盛り上がらないんですよね。正直、ストーリーもいまいちでした。

結果的に批評家からも一般のお客さんからもDCEUの作品はいまいち支持されなかっただけでなく、結果的にマーベルの映画がいかによく出来ているのか再評価される形になってしまいました。

その後DCは方向転換を行います。マーベルのような連続性、他作品との関連を強調するのではなく、単独の作品として成立させる従来のヒーロー映画の形で展開していく事になりました。これは「ワンダーウーマン」が大成功を収めた事も大きいでしょう。

そんな状況の中公開された「アクアマン」ですが、これまで「バットマンVSスーパーマン」と「ジャスティスリーグ」ですでに登場しています

「バットマンvsスーパーマン」ではほんの一瞬、数秒だけ出ていました。もはやカメオ出演ですね。ジャスティスリーグの事を知らないで観たら「一瞬出てきたあれは何?」と思ってしまうようなヘンテコな登場でした。

そしてDC版アベンジャーズにあたる「ジャスティスリーグ」で本格的に登場するのですが、やはりバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンに比べると存在感がありませんでした。

そんな感じでこれまで微妙な位置付けだったわけですが、ようやくアクアマンのターンとなったわけです。

他の作品とクロスオーバーさせない事はメリットが多い

「アクアマン」は「ジャスティスリーグ」の一年後という設定ではありますが、先に書いた通り他の作品との繋がりは殆どありません。

そのため、これまでDCEUを観ていなかったとしても全く問題ありません。

いきなりこれだけ観ても大丈夫です。

マーベルの映画では作品数が多くなり、クロスオーバーもあるため連続ドラマのような状態になってしまっています。ずっと追いかけている人にとってはクロスオーバーは見ていてたまらなく楽しいですが、その反面途中から見始めるのが難しくなっています。

この「あく」単体で話が完結していればそんな心配はいらないので、気になった作品だけ観ればいいのでハードルがかなり低くて見やすいです。

またマーベルの映画では各作品同士の関連性が強いため、それぞれ1本映画としてみる事が難しく「連続ドラマの中の1話」みたいな感覚で見てしまいます。

そのあたりも「アクアマン」ではきちんと「一本の映画」として観る事ができるので良いですね。

明るいシーンが多いのが良い!

アクアマンは海の中の世界が舞台なのでどうしても暗めの場面が多いんですね。

でも実は海の中だけでなく地上のシーンもそこそこあるんですね。そしてその地上のシーンはどれもとても明るい映像で海中のシーンといい感じに対比できていてメリハリが出ています。

そもそもDCの映画はどの作品も「雰囲気が暗い」と言われていましたからね。

ヒーローはみんなに希望を与える存在ですから明るい作品が良いですね。

そんな地上のシーンで特に気に入ったのが中盤の舞台として登場するイタリアのシーンです。このイタリア場面はすべてが良い!!

アクションシーンは普通のアクション映画であればクライマックスとして使えるんじゃないかと思うほど凄いですし、何気ない会話シーンも素晴らしかったです。

映像としては海中のシーンが売りだと思うのですが、地上でもきちんとアクションを作るのはさすがです。

ブラックマンタがダサくて良い

「アクアマン」では代表的なヴィランであるブラックマンタが登場します。

こんな見た目ではありますが、これは特殊スーツでして中には普通の人間が入っています。

この中の人はとある理由からアクアマンの事を強く憎んでいます。そしてアトランティスの高度なテクノロジーで作られた武器を手にいれた事から、自分でその武器を分解し自分用の特殊スーツに作りかえます。

それがこのヘンテコなスーツです。スーツを作っている場面ではかなり技術力のある人物なに見え途中までは黒くてかっこいいスーツを作っているように見えたのですが、最終的に出来上がったのがこれでした。

私は思わず「ダサ!!」と言ってしまいました。

最初こそダサいと思ったのですが、私は話が進むにつれブラックマンタが好きになってしまいました。

というのもアクアマンは魚と会話ができる、海中を高速で泳ぐ事ができる、水圧、水の冷たさに耐性があるなど多くの特殊能力を持っているのに対して、ブラックマンタは普通の人間がテクノロジーを駆使して対抗していくというのが良いですね。

今もダサいなーと思うんですが、だからこそ応援したくなります。

会話シーンが終わると爆発が起きて強制的に場面転換されるのが面白い!

この「アクアマン」は会話の場面でその会話が終わりそうになると爆発とともに敵が奇襲を仕掛けてくる、という場面があります。おぼえてるかぎり5回ほどありました。

どういうことかというと、家の中でアクアマンが会話をしていると、その会話の終わりごろに敵が家の壁をいきなり爆破して襲ってくる。そしてそのままバトルシーンにと注入する。みたいな感じです。それが劇中何回も出てくるんです。

バトルシーンが終わり、舞台が変わって会話のシーンが始まるとまたその終わり頃に敵が何かを爆破して襲ってくる。これが一連のパターンになっていまして、私は3回目の爆発から見ながら笑ってしまいました。

こんな演出は初めて観ました。斬新でとても面白かったのでアクアマンシリーズでは今後も続けてもらいたいですね。

個人的なマイナス点

この映画はとにかく次から次へと場面が変わっていきます。良い言い方をすれば「テンポが良い」のですが、悪い言い方をすると「一つ一つの場面の中身が薄い」かなと感じました。

なんというか日本人の旅行のような感じです。有名な観光地を1日で全部まわる代わりに一箇所の滞在時間が20分しかない、みたいな感じですね。

とはいえ今回はアクアマンの1作目ですから世界観を説明しなければいけないので仕方がないかなと思います。

また映画の冒頭からブラックマンタ側のエピソードがたくさん出てくるのですが、そのブラックマンタは映画の中盤でまさかの退場をします。

え、あれだけアクアマンの宿敵になりそうな演出をしておいてもういなくなっちゃうの?て感じでした・・・

まま、次回作でもまた出てくる展開にはなっているので次作以降に期待ですかね。

老若男女だれにでも薦められる娯楽大作なのは間違いなし

冒頭にも書きましたがこの映画は誰がみても楽しめる作品だと思っています。

マーベルに遅れをとっていたDCですが「ワンダーマン」とこの「アクアマン」でだいぶ対抗できてきたように感じます。

映画を観る側としては一本でも面白い映画が観られれば幸せなのでこのまま切磋琢磨してもらいたいですね。

 

アクアマンと同じようにDC作品でヒーロ単体の映画「ワンダーウーマン」もDCEUの中では特におすすめです。その次に公開されたジャスティスリーグはワンダーウーマン見たさに劇場に行ったくらい大好きな一本です。